猫の里親という選択肢
2015/06/15
あなたは日本国内の猫の年間殺処分数をご存知でしょうか?
政府の出している統計資料では2000年頃の猫の殺処分数はおよそ27万頭、犬も合わせると計50万程でした。しかし、年々殺処分数は減ってきており、2013年には半分以下になっています。 それに伴い施設で引き取る頭数は減っており、里親等への譲渡数も年々増えていっています。
殺処分されている猫の数が減っているのは、野良がこれ以上増えないように活動されている方々や、保護団体の皆様の努力の賜物といえますが、それでもなお数万頭の猫が年間で処分されてしまっています。 猫を飼うことを検討されている人が、里親という制度を知ることで一匹でも多くの猫が幸せになれるようにしていければと思っています。
私個人が里親になった理由
私は中学から高校卒業までの6年間を海外で過ごしていたことがあります。 高校最後の年にはボランティア活動を何十時間か行わなければいけないということになりました。(こういった奉仕作業というのは罰として与えられるものが多いですが、私がいた学校ではそれを基にレポートを書くという必修の授業がありました。決して何かやらかしたというわけではないですよ・・・) 私は何をやるか悩んだ結果、動物が好きだったので動物の保護施設(以下シェルターと記載します)でのボランティア活動を行うことにしました。
私が行ったシェルターでは、野良犬/猫、または虐待を受けていた犬/猫がたくさん保護されていました。シェルターでの私の活動は小屋の掃除のみでしたが、数が多くかなりの重労働でした。シェルターには虐待され人間不信になった犬/猫がたくさんおり、死んだような目をしていたり、近づくと威嚇し続けたりと犬・猫が大好きな自分にとって酷くショッキングな体験だったのを今でも覚えています。そしてそのシェルターでは、虐待により心を閉ざしてしまった犬・猫のケアをし、状態がよくなったら里親を募集ということを行っていました。 私が里親という制度を知ったのはそのときのことです。
日本での里親募集について
「猫+里親」で検索すると里親募集情報を掲載しているサイトがあり、個人でも保護している方がたくさんいます。 ただし、個人で里親募集をされている方々は譲渡の条件が割と厳しくしているのが多いです。里親詐欺等の事件が影響しているかと思われます。「男」で「一人暮らし」はほぼNGです。また、譲渡後も頻繁に連絡することが義務付けられる場合もあります。窓口を狭くしすぎでは・・・と思いますが、やはり里親詐欺等まだまだ多いのかもしれませんね。
個人以外では、保護団体等NPO的な活動をしているところから譲渡してもらう方法があります。男で一人暮らしでも猫が飼いたい方はそちらに行ったほうがいいです。私も「猫の里親応募したいのに条件厳しすぎー!」と、個人の方からは諦めてそっちにしました。
皆さんも猫を飼うことを検討する際は、ペットショップに行く前に里親になることも是非検討してみてください。