猫に食べさせてはいけない、危険な食べ物について
2015/08/17
人間が食べても平気な食べ物でも、猫にとっては毒となってしまうような食材が存在します。 そもそも猫と人間、他の動物とで体の作りは異なりますし、食事中に猫が欲しがるからとむやみに食べ物を分け与えることの無いように注意しましょう。
下記に注意すべき食材を紹介します。
- チアミナーゼを含む魚介類
- 青魚
- ネギ類
- キシリトールを含むガム等
- 乳製品
- アルコール
- ブドウ類
- カフェインを含む物
- チョコレート
- レバー
- 生卵
- 煮干し
チアミナーゼを含む魚介類
チアミナーゼ(アノイリナーゼともいいます)はビタミンB1分解酵素です。これが含まれている食材を猫が摂取するとビタミンB1欠乏症になり、おう吐、食欲不振、痙攣、神経障害等 を引き起こす原因になります。 チアミナーゼは生のイカやタコ等に含まれている他、ワカザギ、コイ、フ ナ、金魚等の一部淡水魚や甲殻類、貝等にも含まれています。 おう吐や食欲不振から症状が進むとフラフラになることから「猫がイカを食べると腰を抜かす」というような言い回しがされることがあります。
対策: 加熱することでチアミナーゼのビタミンB1分解効果は失われます。
マグロ等の青魚
マグロ等の青魚には飽和脂肪酸が含まれており、食べ続けると黄色脂肪症を引き起こします。 皮下脂肪が炎症を起こし痛みを伴うようになると、普通に歩くのが困難になったり触ると(痛いので)嫌がるようになります。 また、マグロは水銀濃度が比較的高いことから食べ続けることで水銀中毒になる可能性も。これは人間も同様になる可能性があります。 こちらはあくまで「食べ過ぎ」によって引き起こされる可能性があるというだけなので、少量を低頻度で与える限りは問題ありません。
ネギ、ニラ、ガーリック等のネギ類
粉末、乾燥、生・・・どの状態でも猫がネギ類を摂取すると、赤血球が破壊されることで溶血性貧血が起こります。
これはタマネギ中毒とも呼ばれており、少量であれば問題ないこともありますが、一度に大量に摂取したり長期にわたって摂取し続けるとなることがあります。
すぐに吐かせたり、口腔内を洗い流す等の対処が必要になります。
煮干し等、マグネシウムを含む食材
煮干しにはマグネシウムが大量に含まれているので、あげすぎると尿管結石なりやすくなります。
元々猫は尿管結石になりやすい動物なので、よく食べるからといってあまりあげすぎるのはやめましょう。